MySQLをMySQLWorkbench5.2で利用する設定手順（MacPort）
MacPortでインストールしたMySQLサーバーは、
起動・終了などをターミナルコマンド操作によって行う利用方法です。
しかしサーバーの起動・終了からデータベース操作までの
すべてにMySQLWorkbenchを利用することができます。
ここではMySQLWorkbench5.2を利用した設定手順をご紹介します。
概要
MySQLをMySQLWorkbench5.2で利用する設定手順（MacPort）
MacPortでMySQLサーバーのインストールから、
初期設定までの全体の流れは以下でご紹介しています。
インストールが完了するとデフォルトソケットに指定されている
接続文字列は以下の値が設定されています。
※以下の太文字(55)はインストールしたバージョンに依存します。
| 利用パッケージ | デフォルトソケット例 |
|---|---|
| MacPort | /opt/local/var/run/mysql55/mysqld.sock |
さて、では実際に設定を行います。
MySQLサーバーの「my.cnf」の確認
MacPortによってインストールされたMySQLは「my.cnf」の設定が、
カスタマイズされています。
まず「my.cnf」の存在ディレクトリを確認します。
my.cnf ディレクトリの確認・MacPortMySQLをWordkbenchで利用
「macport-default.cnf」というファイルが配置されていますが、
以下のような設定がされています。
macport-default.cnf（初期状態）・MacPortMySQLをWordkbenchで利用
「my.cnf」では「macport-default.cnf」を読み込みを行う記述のみが記載されています。
my.cnf（初期状態）・MacPortMySQLをWordkbenchで利用
このMacPortでインストールされた初期状態で接続を行います。
MySQLWorkbench5.2のサーバーインスタンス設定
MySQLWorkbench5.2を開きます。
右カラムの「New Server Instance」をクリックします。
新規サーバーインスタンスの追加・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
新規サーバーインスタンスの作成画面が開きます。
まず、どこにインストールされているサーバーへ接続するかの選択です。
MacOSX上にインストールしたMySQLサーバーへ接続しますので、
「localhost」を選択します。
サーバーの配置選択（localhost）・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
サーバー接続設定
まず最初に接続設定を行います。
接続名（Connection Name）には分かりやすい任意の名称を入力します。
接続設定名の入力・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
接続方法（Connection Method）ではソケット接続を利用します。
「local Socket/Pipe」を選択します。
接続方法の選択・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
「Socket/Pipe Path:」には、
MacPortでインストールしたMySQLサーバーのソケット接続文字列を入力します。
ソケット文字列の確認方法は以下でご紹介しています。
※各自ご自分の環境のソケットパスをご確認ください。
入力したら「Continue」をクリックします。
ソケットパスの入力・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
MacOSXにMySQLサーバーをインストールした際の
デフォルト設定にてチェックが行われますが、
MacPortからインストールしたMySQLは設定が異なっていますので、
my.cnfが存在しない旨のエラーが表示されます。
後に設定しますのでそのまま「Continue」をクリックします。
my.cnf不存在エラー・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
こちらもMacOSXにMySQLサーバーをインストールした際の
デフォルト設定にてMySQLの起動・停止を行うコマンドが表示されますが、
MacPortからインストールしたMySQLは設定が異なっていますので、
設定の変更が必要になります。
「Change Parameters」にチェックを入れます。
サーバーインスタンス設定の確認・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
「Change Parameters」にチェックを入れたら「Continue」をクリックします。
サーバーインスタンス設定変更チェック・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
サーバーインスタンスのパラメータ変更
サーバーインスタンスのパラメータ変更を行います。
サーバーインスタンス設定・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
その前に、最初に紹介した「my.cnf」では、
「macport-default.cnf」を読み込みを行う記述のみが記載されていましたが、
「my.cnf」ファイルを開きサーバーセクション「[mysqld]」を追記しておきます。
他の設定を記載する必要はありません。
my.cnfにサーバーセクション追記・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
ファイルをエディタで開く際に読み取り専用で開かれることと思います。
通常、ログインユーザーに編集権限はありませんが、
権限をFinderから付加することで、通常のエディタで編集ができるようになります。
「my.cnf」ファイルまでのパスは最初に開いていたディレクトリのパスになります。
「my.cnf」のファイルパスを調べるには以下の手順で調べられます。
サーバーセクションには「my.cnf」へ設定したサーバーセクション名を指定します。
ここでは以下を設定しています。
Path to Configuration File: /opt/local/etc/mysql55/my.cnf
Section of the Server Instance: mysqld
パス設定とサーバーセクション入力・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
それぞれのパスと名前を、
「Check Path」「Check Name」ボタンを押下してチェックします。
それぞれ「…. is valid」とグリーン表示がされれば設定は問題がありません。
「Continue」をクリックします。
パスとセクション名のチェック・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
次に、MySQLサーバーの起動と終了コマンドの設定を行います。
通常、MacPortでインストールしたMySQLは、
ターミナルからコマンド入力をして起動と終了を行います。
しかし、この設定を行う事でMySQLWorkbenchから、
ボタン一つでMySQLサーバーの起動・終了ができるようになります。
またステータスチェックコマンドはMySQLWorkbenchで、
MySQLサーバーの稼働状況を表示するためのチェックコマンドです。
それぞれ以下のように設定します。
Command to start the MySQL server:
/opt/local/bin/port load mysql55-server
Command to stop the MySQL server:
/opt/local/bin/port unload mysql55-server
Status check command:
ps xa | grep "/opt/local/lib/mysql.*/bin/[m]ysqld"
また下のチェックボックスにチェックを付与します。
起動・停止コマンドとサーバーステータスチェックコマンド入力・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
最後にサーバーインスタンス設定に任意の名前を付けます。
サーバーインスタンス名の入力・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
接続設定の名前と同じ方が困惑しませんが、自由に設定できます。
サーバーインスタンス名の変更（任意）・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
サーバーインスタンス設定は以上で終了です。
サーバーインスタンスの参照
サーバーインスタンス設定が終了すると、
接続設定とサーバーインスタンス設定の両方が作成され表示されています。
作成されたサーバーインスタンス設定（右カラム）をダブルクリックして開きます。
作成されたインスタンス設定と接続設定・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
サーバーのステータスが開きます。
まだMySQLサーバーを起動していませんので停止中のアイコンが表示されています。
サーバーインスタンス画面・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
「Startup/Shutdown」をサイドバーから選択すると、
サーバーの起動状態が表示され「Start Server」ボタンが表示されます。
「Start Server」ボタンをクリックしてMySQLサーバーを起動します。
起動と停止・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
下部にサーバーの起動メッセージが表示され、
ステータスが「runninng」と表示されボタンは「Stop Server」に変わります。
サーバーの起動とログ・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
「Stop Server」をクリックするとMySQLサーバーが停止します。
サーバー停止のメッセージが下部に表示されます。
サーバーの停止とログ・MacPortMySQLをWordkbench（5.2）利用
サーバーの起動が確認できたら、
Workbenchの左カラムの接続設定をダブルクリックすると、
MySQLサーバーへ接続され、データベースの参照などが行えます。
参考
実はMacPortのサイトでもMySQLWorkbench5.x系に関しては、
設定手順が紹介されています。
howto/MySQLWorkbench – MacPorts
当サイト内のコンテンツおよび画像を含むすべてにおいて、管理人アルゴリズンが著作権を保持しております。
当サイトでご紹介しております写真等につきましては著作権の放棄はしませんが、
ライセンスフリーでご利用いただいて構いません。
コンテンツを有益であると感じていただけましたら非常に光栄です。
ありがとうございます。
サイト内コンテンツを引用される際には、出典元として当サイト(個別記事)へのリンクをお願いいたします。
申し訳ございませんが、無断転載、複製をお断りさせて頂いております。
公開日：
