Apacheインストール(Apache.org ソースビルド)
Apacheをインストールするベーシックな方法はソースビルドによる方法です。
ターミナル操作は必要になりますが、簡単な入力操作でインストールすることができます。
ソースからインストールことに敬遠がちな人でも、
一度やってみれば拍子抜けするほどに簡単に終わって驚くことでしょう。
ここではソースからインストールする手順をご紹介します。
概要
Apacheダウンロード(Apache.org ソースビルド)
Apacheをソースからビルドする場合、
まずはソースファイルをダウンロードして準備する必要があります。
Apache.org ソースダウンロード
Aapcheのソースをダウンロードするには以下のページにアクセスします。
Download – The Apache HTTP Server Project
2017/03/15現在の最新バージョンは2.4.25ですが、
ここでは2.2系の2.2.32をダウンロードしてインストールします。
ダウンロードしたら圧縮ファイルで提供されていますので解凍して展開します。
ダウンロードした圧縮ファイルです。
Macであればそのままダブルクリックするだけでファイルの解凍ができます。
ファイルの解凍が済んだらインストールに必要なファイルが展開されます。
Apacheインストール(Apache.org ソースビルド)
Apacheインストールディレクトリの指定
通常はそのままインストールを開始することと思います。
インストールの手順は、以下の3行です。
- 解凍したディレクトリに移動してから、
./configure
実行 make
実行make install
実行
(参考)configure|コンパイルとインストール – Apache HTTP サーバ バージョン 2.2
展開ディレクトリへ移動
ターミナルを開き、
ダウンロードしたApacheソースファイルを展開したディレクトリに移動します。
cd <directory>
長いパスの入力にはフォルダをターミナルにドロップするとパスの入力が一発で終了します。
configure
configureコマンドではインストール時にどのような設定で、
インストールを行うかを指定することが出来ます。
configure – Configure the source tree – Apache HTTP Server Version 2.2
ここではインストール先をレイアウトファイルを指定して行う例でご紹介します。
レイアウトファイルの指定
レイアウトファイルは解凍したディレクトリの直下に、
「config.layout」ファイルとして配置されています。
レイアウトファイル内の記述等については以下でご紹介しています。
ここでは「Apache」を指定してインストールを行っています。(初期値と同じではありますが)
以下は2行目部分で、ディレクトリの移動をしています。
3行目で「./」を指定し現在ディレクトリ内の「configure」を実行するように指定しています。
./configure --enable-layout=Apache
「config.layout」のApache部分には以下のように設定され、
すべてが「/user/local/apache2」ディレクトリ配下へインストールされます。
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# Classical Apache path layout. <Layout Apache> prefix: /usr/local/apache2 exec_prefix: ${prefix} bindir: ${exec_prefix}/bin sbindir: ${exec_prefix}/bin libdir: ${exec_prefix}/lib libexecdir: ${exec_prefix}/modules mandir: ${prefix}/man sysconfdir: ${prefix}/conf datadir: ${prefix} installbuilddir: ${datadir}/build errordir: ${datadir}/error iconsdir: ${datadir}/icons htdocsdir: ${datadir}/htdocs manualdir: ${datadir}/manual cgidir: ${datadir}/cgi-bin includedir: ${prefix}/include localstatedir: ${prefix} runtimedir: ${localstatedir}/logs logfiledir: ${localstatedir}/logs proxycachedir: ${localstatedir}/proxy </Layout> |
実行すると処理が開始され、コマンド入力待ちになれば処理終了です。
次に「make」を実行します。
make
続けて、make
と入力し処理を行います。
実行すると処理が開始され、コマンド入力待ちになれば処理終了です。
次に「make install」を実行します。
make install
続けて、make install
と入力し処理を行います。
ここで以下のようにそのまま「make install」と入力し実行すると、
指定されたインストール先によっては権限エラーとなる場合があります。
以下は新しく「/user/local/apache2」ディレクトリの作成に失敗しています。
その為、このようなエラーが発生した場合には「sudo」にて実行します。
sudo make install
と入力し処理を行います。
エラーが表示されることなく、コマンド入力待ちになればインストールは完了です。
Apacheインストールの確認
では実際にインストールされたApacheを確認します。
インストール先の「/user/local/apache2」ディレクトリを確認しますが、
通常「/user」ディレクトリは不可視になっています。
Finderで開いてもフォルダは見えません。
その為、以下手順で不可視ファイルにアクセスして確認します。
ここではフォルダ移動を利用しています。
「/user」に移動するとその配下のディレクトリ操作をFinderからできるようになります。
実際にインストールしたApacheディレクトリ内の
「bin」へインストールされた実行ファイルの存在を確認します。
正しくインストールされていることが確認できました。
以上で、インストールは終了です。
実際に起動をして、Apacheの動作確認を行います。
Apacheインストール時のオプションの確認
Apacheをインストールした時に、
どのようなオプションを付加してconfigureを実行したかを確認したい場合があるかもしれません。
そんな場合にはインストール時に利用したフォルダを残しておくことで、
後から確認することができます。
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公開日:
最終更新日:2017/03/22