Apacheの起動と終了(ターミナル操作)
Apacheのインストールを行ったら、実際に起動を行って、
正しくインストールが出来ているかの確認を行います。
ここではApacheの起動と終了の手順をご紹介します。
概要
Apacheの起動と終了(ターミナル操作)
MacOS標準のものやMAMPによるインストールを利用していないApacheの場合には、
Apacheの起動・終了はターミナルからコマンド入力をして行います。
コマンド入力と言っても、start、stopの入力で行えますので、
特に迷うことは無いはずです。
起動・終了コマンド
Apacheの起動、終了を行うには、以下のコマンドを実行します。
- 起動:
sudo <install directory>/apachectl start
- 終了:
sudo <install directory>/apachectl stop
※<install directory>が環境変数パスに設定されている場合は、
sudo apachectl start/sudo apachectl stopでも実行可能。
※インストールしたディレクトリが現在のログインユーザーによる実行権限がある場合sudo実行は不要。
ポート競合で起動しない例
最初にエラーの例からのご紹介をしますが、
既にApacheがインストールされている環境(MacOSXなど)では、
新しくインストールしたApacheをそのまま起動するとエラーが発生し、
正しく起動できない場合があります。
起動コマンドを入力し、以下のようにメッセージが返された場合などです。
Address already in use: make sock:could not bind to address [::]:80
※この場合、ポート80(http標準)が既に使用されているとのメッセージです。
MacOSX標準のApacheが起動しているなど、
他のHTTPサーバーが稼働している場合、このようなエラーが発生します。
MacOSX標準のApache(10.7の場合)は「システム環境設定」-「共有」にて、
「Web共有」が有効になっているかどうかで稼働状況の確認ができます。
チェックを外すことでサーバーの停止ができます。
またアクティビティーモニタ(プロセスモニタ)でも「httpd」でフィルタすると、
Apacheが稼働しているかの確認ができます。
その他、ポート80を占有しているプロセスを確認することで、
他のアプリケーションによるポート80の占有を確認することができます。
ここでは他のアプリケーションによる競合はないとして、
「httpd」プロセスがない事を確認し、再び起動コマンドを実行します。
Apacheの起動(ポート競合がない場合)
ポートの競合がない状態で起動コマンドを実行します。
エラーがない場合には、すぐにコマンド入力待ちになりApacheが起動します。
- 起動:
sudo <install directory>/apachectl start
Apacheの終了
終了する場合には、前述の通り以下のコマンドで終了します。
- 終了:
sudo <install directory>/apachectl stop
Apacheの動作確認
Apacheが起動したら、ブラウザを立ち上げてWebページの表示を確認します。
通常Apacheの設定を変更していない場合、
以下のように入力すれば、どれでもWebページが表示されます。
localhost
127.0.0.1
192.168.xxx.xxx(割り当てられているIPアドレス)
上記では、割り当てられているIPアドレスとして、
「192.168.0.10」と「192.168.0.61」の2つが表示されています。
これは1つのネットワークポート(LANの穴)に対して、
2つのIPアドレスを割り当てている為です。
割り当てる手順については以下でご紹介しています。
この通り、設定を変更していないApacheの場合、
ホストしている端末(Mac自身)に割り当てられているIPアドレスのすべての80ポートで、
Webページの表示要求を待ち受けています。
普段はこれでも問題はありませんが、
複数のApacheを同時に起動したいような場合には、
それぞれのApacheを個々のIPアドレスに割り当てを行ってポート80の競合を回避します。
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