インストールするApacheバージョンの事前確認(MacPort)
MacPortを使うとMacOSXに対して必要なコンポーネント(Apache,MySQL,PHPなど)を
コマンドラインから簡単にインストールができて便利です。
インストールの際に指定するバージョン数部分によって、
実際インストールされてくるApacheのバージョンが変わる仕組みになっています。
ここではどのように指定するとApacheのどのバージョンが適用されるのかを、
事前に確認する手順をご紹介します。
概要
インストールするApacheバージョンの事前確認(MacPort)
当然インストールする時期によって最新のバージョンは常に変わります。
ここでは現在(2017/02/07)の情報を元に、
実際にどのバージョンのApacheがインストールできるのかについて、
調べる流れをご紹介します。
Webページ(The MacPorts Project)で確認
MacPortを介してインストール可能なコンポーネントの一覧は、
Webページ(The MacPorts Project)で確認することが出来ます。
この方法はMacPortが未導入で、
これからインストールを検討している場合に便利です。
MacPortのサイトを開きサイドメニューの「Available Ports」をクリックします。
ここからMacPortを介してインストールすることができる
コンポートネントの検索が行えます。
では「apache」と入力して検索してみます。
“apache search results”|The MacPorts Project — Available Ports
以下は、Apacheのインストールに使いそうな部分の抜粋になります。
青文字部分はMacPortターミナルコマンドで指定するコンポーネント名です。
赤文字部分はそのコンポーネント名でインストールされる、
コンポーネントのバージョンです。
apache 1.3.41 (source)
The extremely popular Apache http server
Licenses: Apache-2
Maintained by: ryandesign openmaintainer
Categories: www
Platforms: darwin freebsd
Variants: apache_layout universalapache2 2.2.32 (source)
The extremely popular second version of the Apache http server
Licenses: Apache-2
Maintained by: ryandesign openmaintainer
Categories: www
Platforms: darwin freebsd openbsd
Dependencies: lbzip2 openssl apr apr-util expat pcre perl5 zlib
Variants: eventmpm openldap preforkmpm universal workermpmapache20 2.0.65 (source)
The extremely popular second version of the Apache http server
Licenses: Apache-2
Maintained by: blair
Categories: www
Platforms: darwin freebsd openbsd
Dependencies: lbzip2 openssl apr0 apr-util0 expat pcre perl5 zlib
Variants: no_startupitem openldap preforkmpm universal workermpmapache24-devel 2.4.25 (source)
The extremely popular second version of the Apache http server
Licenses: Apache-2
Maintained by: ryandesign mathiesen.info:macintosh openmaintainer pixilla
Categories: www
Platforms: darwin freebsd openbsd
Dependencies: lbzip2 openssl apr apr-util expat pcre perl5 zlib
Variants: eventmpm openldap preforkmpm universal workermpm(引用)“apache search results”|The MacPorts Project — Available Ports
-develのついたコンポーネントは何?
コンポーネント名の中には「-devel」が付与されたものがあります。
それは以下のような位置づけのパッケージになっています。
「-devel」バージョンは、
メインパッケージのプレリリース(すなわち、アルファ版またはベータ版)である傾向があります。
Why can’t I install both the “-devel” and non-“-devel” versions of a package?
MacPorts does not split up its development headers into separate packages like some Linux distributions do. Instead, in MacPorts, “-devel” versions tend to be pre-release (i.e. alpha or beta) versions of the main package.
(引用)Why can’t I install both the “-devel” and non-“-devel” versions of a package?
ターミナル(Portコマンド)で確認
既にMacPort(本体)のインストールが済んでいる場合は、
Webからだけでなく、直接MacPortからインストール可能な、
コンポーネント名の検索が行えます。
MacPort(本体)のインストールがまだの場合は、
パッケージインストーラですぐにインストールが完了しますので、
インストールしてみるとより分かりやすい事と思います。
ターミナルで簡易的に「php」の各バージョンを確認するには、
以下のようにコマンドを入力して実行します。
port search --name --line --regex '^apache\d*$'
(参考)3.1.7. port search||The MacPorts Project — Available Ports
このようにして実行することで、
apache本体のみにフィルタした一覧を取得することができます。
検索条件の変更例
以下は、PHPのApacheモジュールの検索例をご紹介したものですが、
正規表現の条件を変更することで、目的のものを効率的に検索できます。
PHPのApacheモジュールを検索するには検索条件を考えてみましょう。
「php56-apache2handler」のような名称になっています。
※これは事前に「port search –name –line –glob」やWebなどで、
全体リストから名称の例(命名規則)を確認しておきます。
「php56-apache2handler」は、
「php」+「nnn(数字)」+「-apache2handler」の形になっていることが分かります。
ですので「^php」で始まり、「-apache2handler$」で終わる、
かつ、間には「\d*」によって任意の数字0文字と一致する、を指定します。
port search --name --line --regex '^php\d*-apache2handler$'
このようにして、必要になるモジュールが提供されているのか?
また欲しいバージョンが存在しているのか?
などを確認して、インストールを行うようにします。
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