MySQLをMySQLWorkbench6.2で利用する設定手順(MacPort)
MacPortでインストールしたMySQLサーバーは、
起動・終了などをターミナルコマンド操作によって行う利用方法です。
しかしサーバーの起動・終了からデータベース操作までの
すべてにMySQLWorkbenchを利用することができます。
ここではMySQLWorkbench6.2を利用した設定手順をご紹介します。
概要
MySQLをMySQLWorkbench6.2で利用する設定手順(MacPort)
MacPortでMySQLサーバーのインストールから、
初期設定までの全体の流れは以下でご紹介しています。
インストールが完了するとデフォルトソケットに指定されている
接続文字列は以下の値が設定されています。
※以下の太文字(55)はインストールしたバージョンに依存します。
利用パッケージ | デフォルトソケット例 |
---|---|
MacPort | /opt/local/var/run/mysql55/mysqld.sock |
MySQLサーバーの「my.cnf」の確認
MacPortによってインストールされたMySQLは「my.cnf」の設定が、
カスタマイズされています。
まず「my.cnf」の存在ディレクトリを確認します。
「macport-default.cnf」というファイルが配置されていますが、
以下のような設定がされています。
「my.cnf」では「macport-default.cnf」を読み込みを行う記述のみが記載されています。
このMacPortでインストールされた初期状態で接続を行います。
MySQLWorkbench6.2のサーバーインスタンス設定
MySQLWorkbench6.2を開きます。
上部の「+」をクリックしてコネクションの追加を行います。
サーバー接続設定
まず最初に接続設定を行います。
接続名(Connection Name)には分かりやすい任意の名称を入力します。
接続方法(Connection Method)ではソケット接続を利用します。
「local Socket/Pipe」を選択します。
「Socket/Pipe Path:」には、
MacPortでインストールしたMySQLサーバーのソケット接続文字列を入力します。
ソケット文字列の確認方法は以下でご紹介しています。
※各自ご自分の環境のソケットパスをご確認ください。
なお、まだMySQLサーバーを起動していないこととしていますので、
「Test Connection」をクリックしても接続エラーになります。
プロセス表示でもまだ起動していません。
接続エラーメッセージが表示されます。
サーバーインスタンスの設定
Workbench6.2では接続設定の画面から、
サーバーインスタンスの設定を行うようになっています。
「Configure Srever Management …」をクリックして設定を開始します。
最初に説明が表示されますがそのまま「Continue」をクリックします。
自動的に接続テストが行われます。
まだMySQLサーバーを起動していませんので、すべてエラー表示が出ます。
後に設定をしますのでそのまま「Continue」をクリックします。
接続先のMySQLサーバーのインストールタイプを選択します。
MacOSX上にインストールしていますので「MacOSX」をそれぞれ選択します。
選択したら「Continue」をクリックします。
自動的にMacOSXにMySQLサーバーをインストールした際の
デフォルト設定にてチェックが行われますが、
MacPortからインストールしたMySQLは設定が異なっていますので、
my.cnfが存在しない旨のエラーが表示されます。
後に設定しますのでそのまま「Continue」をクリックします。
こちらもMacOSXにMySQLサーバーをインストールした際の
デフォルト設定にてMySQLの起動・停止を行うコマンドが表示されますが、
MacPortからインストールしたMySQLは設定が異なっていますので、
設定の変更が必要になります。
「Change Parameters」にチェックを入れます。
「Change Parameters」にチェックを入れたら「Continue」をクリックします。
サーバーインスタンスのパラメータ変更
サーバーインスタンスのパラメータ変更を行います。
その前に、最初に紹介した「my.cnf」では、
「macport-default.cnf」を読み込みを行う記述のみが記載されていましたが、
「my.cnf」ファイルを開きサーバーセクション「[mysqld]」を追記しておきます。
他の設定を記載する必要はありません。
ファイルをエディタで開く際に読み取り専用で開かれることと思います。
通常、ログインユーザーに編集権限はありませんが、
権限をFinderから付加することで、通常のエディタで編集ができるようになります。
「my.cnf」ファイルまでのパスは最初に開いていたディレクトリのパスになります。
「my.cnf」のファイルパスを調べるには以下の手順で調べられます。
サーバーセクションには「my.cnf」へ設定したサーバーセクション名を指定します。
ここでは以下を設定しています。
Path to Configuration File: /opt/local/etc/mysql55/my.cnf
Section of the Server Instance: mysqld
それぞれのパスと名前を、
「Check Path」「Check Name」ボタンを押下してチェックします。
それぞれ「…. is valid」とグリーン表示がされれば設定は問題がありません。
「Continue」をクリックします。
次に、MySQLサーバーの起動と終了コマンドの設定を行います。
通常、MacPortでインストールしたMySQLは、
ターミナルからコマンド入力をして起動と終了を行います。
しかし、この設定を行う事でMySQLWorkbenchから、
ボタン一つでMySQLサーバーの起動・終了ができるようになります。
またステータスチェックコマンドはMySQLWorkbench5.2では入力しましたが、
6.2では入力することができなくなっています。(必要なくなった)
それぞれ以下のように設定します。
Command to start the MySQL server:
/opt/local/bin/port load mysql55-server
Command to stop the MySQL server:
/opt/local/bin/port unload mysql55-server
また下のチェックボックスにチェックを付与します。
入力が完了したら「Finish」をクリックします。
「Finish」をクリックするとダイアログが閉じ、
最初の接続設定の画面に戻ります。
「OK」をクリックして終了です。
サーバーインスタンス設定と接続設定は以上で終了です。
サーバーインスタンスの参照
サーバーインスタンス設定が終了すると接続設定が追加されています。
Workbench6.2ではサーバーインスタンスと接続設定が統合されています。
作成された接続設定クリックして開きます。
サーバーのステータスが開きます。
まだMySQLサーバーを起動していませんので停止中のアイコンが表示されています。
サーバーインスタンスの設定は「ペンチアイコン」をクリックすると変更できます。
なお、サーバーが稼働していませんのでデータベースは未接続です。
「ペンチアイコン」をクリックするとウィンドウが開き、
サーバーインスタンス設定で行ったソケット接続文字列の変更なども行えます。
「System Profile」タブからは、
my.cnfパスのや、MySQLサーバーの起動・終了コマンドの編集ができます。
「Startup/Shutdown」をサイドバーから選択すると、
サーバーの起動状態が表示され「Start Server」ボタンが表示されます。
「Start Server」ボタンをクリックしてMySQLサーバーを起動します。
下部にサーバーの起動メッセージが表示され、
ステータスが「runninng」と表示されボタンは「Stop Server」に変わります。
ソケット接続エラーが表示される場合もありますが、
「Refresh Status」ボタンを押すと、画面の表示が更新され、
サーバーが起動していることが確認できます。
またサイドバーにはデータベースのアイコンが表示され、
テーブルデータ等の参照がおこなえるようになります。
「Stop Server」をクリックするとMySQLサーバーが停止します。
サーバー停止のメッセージが下部に表示されます。
サーバーの起動が確認できたら、
MySQLサーバーへ接続され、データベースの参照などが行えます。
参考
実はMacPortのサイトでもMySQLWorkbench5.x系に関しては、
設定手順が紹介されています。
howto/MySQLWorkbench – MacPorts
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