コマンド ls -l で表示されるアクセス権「@」を消す手順
ターミナルで「ls- l」を実行して表示されたパーミッションの末尾に、
「@」が表示されている場合があります。
これは拡張メタデータという属性が付与されていることを示しています。
ここでは「@」が表示される状態を作り、削除する手順をご紹介します。
コマンド ls -l で表示されるアクセス権「@」を消す手順
今回はテキストエディットで作成したテキストファイルで見ていきます。
このファイルの情報をlsコマンドで確認します。
確認には「-le」オプションを指定しています。
ls -le (ファイルパス)
この時点では「-rw-r–r–@」が付与されています。
これは拡張メタデータが付与されていることを示しています。
拡張メタデータはFinderなどがファイルに付与してくるオプション情報で、
パーミッション(権限)とは無関係なものです。
「@」が付与されている場合、以下のコマンドでメタデータの名前を確認できます。
xattr (ファイルパス)
実行後に表示されている名前がメタデータ名になります。(例の一部)
- com.apple.FinderInfo
- com.apple.TextEncoding
- com.apple.quarantine
拡張メタデータの一括削除
メタデータを一括して削除するには削除には以下のコマンドで削除できます。
xattr -c (ファイルパス)
以下は、上と同じ画像ですが「xattr -c …」の実行後に、
「xattr (ファイル名)」を再度実行して、メタデータの削除を確認しています。
この場合、何もメタデータが表示されていませんので、削除されていることが分かります。
拡張メタデータの削除ができたら、再び、lsコマンドで確認します。
「@」が表示されなくなっていることが分かります。
ls -le (ファイルパス)
正しく削除の確認ができました。
拡張メタデータに精通(私はしていない)している場合は、
選択的に削除したい場合もあるかもしれません。
拡張メタデータの個別削除
なお拡張メタデータは個別に削除することができます。
まずは拡張メタデータの内容を確認します。(キャプチャは上の流れとは別になります)
xattr (ファイルパス)
以下の情報が表示されます。
- com.apple.FinderInfo
- com.apple.ResourceFork
- com.apple.TextEncoding
個別に削除するには上記の名称を指定します。
(削除例)xattr -d com.apple.FinderInfo (ファイルパス)
なお「com.apple.FinderInfo」はプレビューデータなども格納されているようで、
ファイル情報のプレビューが表示されなくなります。
再び、拡張メタデータの内容を確認します。
xattr (ファイルパス)
拡張メタデータが1つ削除され、残り2つになります。
なお、一気にすべてを削除するには前述の「-c」オプションを利用します。
xattr -c (ファイルパス)
拡張メタデータの確認をします。
xattr (ファイルパス)
何も表示されなくなりました。
すべて削除されていることが分かります。
拡張メタデータをすべて削除すると、「@」表示が消えます。
もしその状態でアクセス権の追加がされている場合は「+」表示が残ります。
ls -le (ファイルパス)
「+」が表示されている場合は以下の手順で拡張ACL情報を削除できます。
何も残っていない状態であれば空白になります。
ls -le (ファイルパス)
「@」拡張メタデータは消しても平気?
拡張メタデータはFinderからファイルを保存するなどの操作を行っただけで、
勝手に付与されてくる情報です。
ファイルによっては「ファイル情報」画面で、
ファイルのプレビューなどが表示されなくなったりする場合がありますが、
ファイルを保存すると再度、拡張メタデータが保存され元に戻ります。
どうしても消したい場合には消すことはできますが、
付加データの有無をあまり深く考える必要はないと考えます。(個人的意見)
また「@」の代わりに「+」が表示される場合もあります。
こちらは拡張ACLデータの存在を示すものです。
むしろこちらの方が消しておきたい情報だったりもします。
基本的にはFinderからの操作で消すことができますが、
ターミナル操作でも消すことができます。
参考
ls(1) Mac OS X Manual Page|developer.apple.com
xattr(1) Mac OS X Manual Page|developer.apple.com
mac でファイルをDLすると付加される@(アットマーク)の消し方 – Qiita
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