初期状態・ドメインDNS ⇒ サーバーDNS(お名前.com)

お名前.comのレンタルサーバーなどを利用する際には、
ネームサーバーを利用しているサービス用の、
ネームサーバーに変更する必要があります。
ここではレンタルサーバ側のネームサーバーに変更する手順をご紹介します。

概要

1 初期状態・ドメインDNS ⇒ サーバーDNS(お名前.com)
- 1.1 お名前.comのレンタルサーバーのDNS・IP仕様
- 1.2 サービス指定のDNSへ変更する
2 ネームサーバー変更の確認
- 2.1 ネームサーバ変更前
- 2.2 ネームサーバ変更後

初期状態・ドメインDNS ⇒ サーバーDNS(お名前.com)

お名前.comのレンタルサーバーを利用する場合には、
レンタルサーバーとしての仕様と設定方法を知っておく必要があります。

お名前.comのレンタルサーバーのDNS・IP仕様

お名前.comのレンタルサーバーサービスを利用する際に、
各サービス用のネームサーバーを利用する必要がある旨は、
以下に書かれています。

【レンタルサーバー】他社で登録済みのドメインで利用できますか？

ドメインを利用しないサービス（※）を除き、ご利用可能です。

（※）デスクトップクラウド / Windowsデスクトップ / サイボウズ ASP / Web Alert

共用サーバーSD、VPS（VZ）をご利用いただく際は、弊社指定のネームサーバーにご変更ください。
VPS（KVM）、VPS（KVM）、専用サーバー、スマホページビルダーPRO、MakeShopをご利用いただく
際は、DNSレコードを設定ください。

なお、ネームサーバーの変更/DNSレコード設定方法については、ご利用のドメイン登録業者様にご確認ください。

【レンタルサーバー】他社で登録済みのドメインで利用できますか？ | よくある質問 | お名前.comヘルプセンター

実際にはお名前.comのドメインNaviから設定する
「DNSレコード設定」からでもAレコード設定で、
レンタルサーバー側のサーバーへ設定することは可能です。

しかし、そうした利用方法は以下の通り正式な方法ではありません。
また公式にはレンタルサーバーのIPアドレスは非公開という扱いになっています。

お名前.comの共用サーバーなどでは、
サーバーに割り当てられたIPは非公開になっています。

【共用サーバーSD】サーバーのIPアドレスを教えてください

メンテナンス等の影響で変動する場合もございますので、非公開とさせていただいております。

※共用サーバーSDではお客様個別の固定IPアドレスのご用意はございません。

固定IPアドレスをご利用希望の場合は、 VPS(VZ)プランをご検討ください。

■各VPSプランであればご利用可能です。
詳細は下記よりご参照ください。
・VPS(VZ)
・VPS(KVM)
・VPS(Hyper-V)

【共用サーバーSD】サーバーのIPアドレスを教えてください | よくある質問 | お名前.comヘルプセンター(引用)

一般的なレンタルサーバーなどでは、
DNSサーバー側でIPを指定するだけでサーバー指定することができますが、
そうした設定方法は原則サポート外ということのようです。

さすがに、サーバーのIPが変わるのは勘弁願いたい。
DNSの仕組み上はそういう用途としてのものだとは思いますが、
外向きのIPは極力変えず、内部で処理してほしい・・・。

GMO側がIPを変更するという暴挙に出なければ、
Aレコードでも運用は可能だと思いますけれども。

サービス指定のDNSへ変更する

不便に感じる部分はありますが「使え」と書かれている以上は、
ネームサーバの変更を行うのが正しい選択なので、
ここではネームサーバーの変更を行う手順をご紹介します。

お名前.comで取得したドメインを、
レンタルサーバー側のネームサーバーに変更するには、
まずドメインNaviにログインします。

お名前IDとパスワードを入力し[ログイン]をクリックします。

「ドメインNavi」ログインページ｜ドメイン取得ならお名前.com

ドメインNaviログイン

ログインしたら上部の[ドメイン設定]タブをクリックします。

ドメイン設定の選択

ドメイン設定が表示されたらサイドメニューから
[ネームサーバーの変更]をクリックします。

ネームサーバーの変更選択

ネームサーバーを変更するドメインを、
取得済みドメインの一覧から選択します。

ドメインの選択

スクロールして、下部から、
自分が契約しているレンタルサーバーのプラン横の[設定]をクリックします。

対象サービスの選択

変更するDNSサーバーが自動的に表示されますので、
[設定する]をクリックして設定します。

変更先ネームサーバーの確認と設定

[設定する]をクリックするとDNSサーバーがすぐに変更されます。
レンタルサーバー側のDNSレコードの設定がまだの場合には、
これまでのドメイン側のDNS設定が無効になります。

レンタルサーバー側のDNSレコードの設定を、
先に済ませてから設定を行ってください。
移転時などには以降お名前.com側のレンタルサーバーが有効になります。
移転先のサイトが準備できてからネームサーバーの変更を行ってください。

尚、利用サービスごとのネームサーバーは以下で確認できます。

お名前.comのサービス別DNSサーバ情報

設定が完了すると「ネームサーバーの変更完了」と表示されます。
これでネームサーバーが変更されました。

DNSサーバー変更完了

変更が完了すると登録したメールアドレスに変更完了メールが届きます。

ネームサーバー変更の確認

ネームサーバーが変更されると、
一般的には７２時間程度反映に時間がかかるとされていますが、
正しく設定が行えているかを確認するには、

GoogleのパブリックDNSが便利です。
コマンドを打っている中の「8.8.8.8」がパブリックDNSです。

ネームサーバ変更前

以下はお名前.comで取得したドメインの初期状態に対して、
nslookupを行っている例です。

(お名前.com)ドメイン登録初期状態のDNS状態

以下のようにドメインのlookupを返している
サーバーが「ns1.gmointernet.com」となっており、
返されたIPアドレスは「210.157.1.134」となっています。

これは初期ページが返されるサーバーを示しています。

変更前のnslookup

（以下48行目、58行目）

Microsoft Windows [Version 6.1.7601]
Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation.  All rights reserved.

c:\>nslookup
既定のサーバー:  UnKnown
Address:  192.168.0.198

> set d2
> scbirth.com 8.8.8.8
サーバー:  [8.8.8.8]
Address:  8.8.8.8

------------
SendRequest(), len 44
    HEADER:
        opcode = QUERY, id = 2, rcode = NOERROR
        header flags:  query, want recursion
        questions = 1,  answers = 0,  authority records = 0,  additional = 0

（中略）

------------
権限のない回答:
------------
SendRequest(), len 29
    HEADER:
        opcode = QUERY, id = 5, rcode = NOERROR
        header flags:  query, want recursion
        questions = 1,  answers = 0,  authority records = 0,  additional = 0

    QUESTIONS:
        scbirth.com, type = AAAA, class = IN

------------
------------
Got answer (92 bytes):
    HEADER:
        opcode = QUERY, id = 5, rcode = NOERROR
        header flags:  response, want recursion, recursion avail.
        questions = 1,  answers = 0,  authority records = 1,  additional = 0

    QUESTIONS:
        scbirth.com, type = AAAA, class = IN
    AUTHORITY RECORDS:
    ->  scbirth.com
        type = SOA, class = IN, dlen = 51
        ttl = 299 (4 mins 59 secs)
        primary name server = ns1.gmointernet.com
        responsible mail addr = hostmaster.gmointernet.com
        serial  = 16777216
        refresh = 3600 (1 hour)
        retry   = 600 (10 mins)
        expire  = 86400 (1 day)
        default TTL = 300 (5 mins)

------------
名前:    scbirth.com
Address:  210.157.1.134

Microsoft Windows [Version 6.1.7601]

c:\>nslookup

既定のサーバー: UnKnown

Address: 192.168.0.198

> set d2

> scbirth.com 8.8.8.8

サーバー: [8.8.8.8]

Address: 8.8.8.8

------------

SendRequest(), len 44

HEADER:

opcode = QUERY, id = 2, rcode = NOERROR

header flags: query, want recursion

questions = 1, answers = 0, authority records = 0, additional = 0

（中略）

------------

権限のない回答:

------------

SendRequest(), len 29

HEADER:

opcode = QUERY, id = 5, rcode = NOERROR

header flags: query, want recursion

questions = 1, answers = 0, authority records = 0, additional = 0

QUESTIONS:

scbirth.com, type = AAAA, class = IN

------------

Got answer (92 bytes):

HEADER:

opcode = QUERY, id = 5, rcode = NOERROR

header flags: response, want recursion, recursion avail.

questions = 1, answers = 0, authority records = 1, additional = 0

QUESTIONS:

scbirth.com, type = AAAA, class = IN

AUTHORITY RECORDS:

-> scbirth.com

type = SOA, class = IN, dlen = 51

ttl = 299 (4 mins 59 secs)

primary name server = ns1.gmointernet.com

responsible mail addr = hostmaster.gmointernet.com

serial = 16777216

refresh = 3600 (1 hour)

retry = 600 (10 mins)

expire = 86400 (1 day)

default TTL = 300 (5 mins)

------------

名前: scbirth.com

Address: 210.157.1.134

この状態でドメインでアクセスしてみると、
ドメインの初期状態ページが表示されます。

お名前.com初期ページの表示

ネームサーバ変更後

ネームサーバーを共用サーバのネームサーバーに変更すると、
参照先が変わり正しくレンタルサーバーのIPアドレスを返すようになります。

以下のようにドメインのlookupを返している
サーバーが「dns01.gmoserver.com」となっており、
返されたIPアドレスは「210.172.183.32」となっています。

変更後のnslookup

（以下48行目、58行目）

Microsoft Windows [Version 6.1.7601]
Copyright (c) 2009 Microsoft Corporation.  All rights reserved.

c:\>nslookup
既定のサーバー:  UnKnown
Address:  192.168.0.198

> set d2
> scbirth.com 8.8.8.8
サーバー:  [8.8.8.8]
Address:  8.8.8.8

------------
SendRequest(), len 44
    HEADER:
        opcode = QUERY, id = 2, rcode = NOERROR
        header flags:  query, want recursion
        questions = 1,  answers = 0,  authority records = 0,  additional = 0

（中略）

------------
権限のない回答:
------------
SendRequest(), len 29
    HEADER:
        opcode = QUERY, id = 5, rcode = NOERROR
        header flags:  query, want recursion
        questions = 1,  answers = 0,  authority records = 0,  additional = 0

    QUESTIONS:
        scbirth.com, type = AAAA, class = IN

------------
------------
Got answer (94 bytes):
    HEADER:
        opcode = QUERY, id = 5, rcode = NOERROR
        header flags:  response, want recursion, recursion avail.
        questions = 1,  answers = 0,  authority records = 1,  additional = 0

    QUESTIONS:
        scbirth.com, type = AAAA, class = IN
    AUTHORITY RECORDS:
    ->  scbirth.com
        type = SOA, class = IN, dlen = 53
        ttl = 599 (9 mins 59 secs)
        primary name server = dns01.gmoserver.jp
        responsible mail addr = hostmaster.scbirth.com
        serial  = 2015050101
        refresh = 28800 (8 hours)
        retry   = 7200 (2 hours)
        expire  = 604800 (7 days)
        default TTL = 600 (10 mins)

------------
名前:    scbirth.com
Address:  210.172.183.32

Microsoft Windows [Version 6.1.7601]

c:\>nslookup

既定のサーバー: UnKnown

Address: 192.168.0.198

> set d2

> scbirth.com 8.8.8.8

サーバー: [8.8.8.8]

Address: 8.8.8.8

------------

SendRequest(), len 44

HEADER:

opcode = QUERY, id = 2, rcode = NOERROR

header flags: query, want recursion

questions = 1, answers = 0, authority records = 0, additional = 0

（中略）

------------

権限のない回答:

------------

SendRequest(), len 29

HEADER:

opcode = QUERY, id = 5, rcode = NOERROR

header flags: query, want recursion

questions = 1, answers = 0, authority records = 0, additional = 0

QUESTIONS:

scbirth.com, type = AAAA, class = IN

------------

Got answer (94 bytes):

HEADER:

opcode = QUERY, id = 5, rcode = NOERROR

header flags: response, want recursion, recursion avail.

questions = 1, answers = 0, authority records = 1, additional = 0

QUESTIONS:

scbirth.com, type = AAAA, class = IN

AUTHORITY RECORDS:

-> scbirth.com

type = SOA, class = IN, dlen = 53

ttl = 599 (9 mins 59 secs)

primary name server = dns01.gmoserver.jp

responsible mail addr = hostmaster.scbirth.com

serial = 2015050101

refresh = 28800 (8 hours)

retry = 7200 (2 hours)

expire = 604800 (7 days)

default TTL = 600 (10 mins)

------------

名前: scbirth.com

Address: 210.172.183.32

またレンタルサーバ側のネームサーバに変更後に、
設定したドメインでアクセスを行うと、以下のような初期ページが表示されます。

これが表示されればネームサーバーは、
レンタルサーバのサービスに向かっています。

このドメインは、お名前.com レンタルサーバーで運用されています

お名前.comのレンタルサーバーは、お名前.comが誇る格安、大容量、高機能の業界最高峰のレンタルサーバーサービスです

お名前.com(SD-11サーバ)初期ページの表示

お名前.com、およびお名前.comロゴ（グローブロゴ）はGMO Internet, Inc. の商標です。