Google Cloud SQLの新規利用の概要
Google App EngineでMySQLを利用しようと思った際には、
まず思い浮かぶのがGoogle Cloud SQLデータベースではないでしょうか。
ここではGoogle Cloud SQLデータベースの新規利用の概要についてご紹介します。
概要
Google Cloud SQLデータベースの料金プラン
Google Cloud SQLデータベースではパッケージプランと従量制プランが用意されています。
一番小さなプランでは500MBで月間I/Oが20万回までは、
日額$0.36($10.8|30日換算)で利用することができます。
このI/Oの計算がどのように1回としてカウントされるのかが分かりませんが、
パッケージプランであれば上限が設定されている為、今回試用を開始してみることにしました。
Google Cloud SQL – SQL サーバー、クラウド データベース、オンライン データベース — Google Cloud Platform
パッケージ
階層 RAM ストレージの上限 I/O 上限
(1 日あたり)料金
(1 日あたり)D0 0.125 GB 0.5 GB 20 万回 $0.36 D1 0.5 GB 1 GB 85 万回 $1.46 D2 1 GB 2 GB 170 万回 $2.93 D4 2 GB 5 GB 400 万回 $5.86 D8 4 GB 10 GB 800 万回 $11.71 D16 8 GB 10 GB 1600 万回 $23.42 D32 16 GB 10 GB 3200 万回 $46.84 追加ストレージ(最大 100 GB)は月額 $0.24/GB です。
外部ネットワーク(下り)は $0.12/GB です。
従量制
リソース 料金 D0 データベース インスタンス(0.125 GB RAM) $0.025/時間 D1 データベース インスタンス(0.5 GB RAM) $0.10/時間 D2 データベース インスタンス(1 GB RAM) $0.19/時間 D4 データベース インスタンス(2 GB RAM) $0.38/時間 D8 データベース インスタンス(4 GB RAM) $0.77/時間 D16 データベース インスタンス(8 GB RAM) $1.54/時間 D32 データベース インスタンス(16 GB RAM) $3.08/時間 1 GB ストレージ $0.24/月 I/O 100 万回あたり $0.10 アイドル IP アドレス $0.01/時間 外部ネットワーク(下り) $0.12/GB
なお、Google Cloud Platform では料金計算ツールが用意されていますので、
試算してみるといいでしょう。
Google Cloud Platform 料金計算ツール — Google Cloud Platform
こちらで、ざっくり料金を計算した感じは、
月額1,000円程度かかりそうな印象ですが従量制のプラン料金のことなのかは分かりません。
今回は検証を兼ねて実際に利用をしてみます。
Google Cloud Platform 料金計算ツール — Google Cloud Platform (結果抜粋)
Google Cloud SQLFull Time D0(0.125GB RAM) 0.5 GB Light 7 Cloud SQL
D0 Instance
- 30.100 total days per month
- 0.5 GB, light I/O operations
- $11.07
Monthly total: $11.07
Google Cloud SQLデータベース利用開始概要
Google Cloud SQLデータベースの利用開始方法については、
Google Developers Consoleから新しいアプリケーションを作成して利用開始する方法と、
Google App Engine で作成済みのアプリケーションに対して、
Google Cloud SQLデータベースプランを割り当てる方法があります。
どちらも同じなのですが困惑する部分かもしれません。
Google App Engineの管理を行うには以下の2つの操作画面があります。
Google Developers Consoleからのアプリケーション作成
Google Developers Consoleからの利用の申込みは、
Google Cloud SQLのページから申込みを行った場合です。
Google Cloud SQL – SQL サーバー、クラウド データベース、オンライン データベース — Google Cloud Platform
[今すぐ試す]をクリックして利用を開始することができます。
Developer Consoleが開き新しいアプリケーションの作成画面がポップアップされます。
作成するアプリケーション名を入力して作成します。
なお、アプリケーション名等のヘルプは「?」をクリックして確認できます。
PROJECT NAME
The project name is only used in the Console.
(意訳)プロジェクト名はコンソールでのみ使用されます。PROJECT ID
The project ID is used to uniquely identify your project. Once selected, this identifier cannot to be changed.
(意訳)プロジェクトIDが一意プロジェクトを識別するために使用される。選択されると、このIDは変更することができない。
このことから「PROJECT ID」は
GoogleAppEngineで言うところの「Application Identifier」を示し、
「PROJECT NAME」は
GoogleAppEngineで言うところの「Application Title」であることが分かります。
ダイアログで[Create]をクリックするとアプリケーションの作成が開始されます。
アプリケーションが作成されている間は、
Google Developers Consoleに対してポップアップ表示されます。
アプリケーションの作成終了するとポップアップ上で「レ」マークが表示されます。
なお、この時点ではまだGoogle Cloud SQLの利用は開始されていません。
Google App Engineにアクセスすると作成したアプリケーションが表示され、
ただアプリケーションが作成されただけであることが分かります。
作成されたアプリケーションはGoogle Developers Console側にも表示されています。
既にGoogle App Engineで作成されていたアプリケーションも、
Google Developers Consoleに対してシームレスに表示されています。
Google Developers ConsoleアプリケーションからGoogle Cloud SQLの利用
Google Developers Consoleのアプリケーション一覧から、
アプリケーション名をクリックします。
アプリケーションをクリックしてサイドメニューから[Cloud SQL]をクリックします。
課金の登録を行ってからCloud SQLの利用ができるとの画面が表示されます。
ここで[Enable Billing]をクリックすることでCloud SQLの利用開始が行えます。
このことは、既に作成されているアプリケーションであれば、
Google App Engineから作成されたアプリケーションを選択しても同じですので、
以下で正式に登録手順をご紹介させて頂きます。
さいごに
Cloud SQLの利用を難しくしているのがこのGoogle App Engine側からではなく、
Google Developers Consoleから操作するという点ではないかと思います。
知っている人にとっては当たり前かもしれませんが、
初めてGoogle App Engineを利用しようと思った際にはちょっと迷うかなと感じます。
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公開日:
最終更新日:2014/09/15