MacOSX 標準のApacheを利用する(MacOSX10.7 Lion)
MacOSXには最初からApacheがWebサーバーとして組み込まれています。
その為、システム環境設定から「Web共有」を有効化するだけで、
WebサーバーとしてWebサイトの公開が行えます。(お勧めはしません)
ここではMacOSXバンドルApache(以下「バンドルApache」とします)」の、
環境を調査して利用するためのコツをご紹介します。
概要
MacOSX 10.7.5(Lion)標準のApacheを利用する
バンドルApacheを起動するには「システム環境設定」をまず開きます。
システム環境設定を開いたら「共有」を開きます。
共有ダイアログが開きます。
左の選択肢に「Web共有」が表示されています。
この「Web共有」の有効化が、Apacheの起動になります。
「Web共有」が無効な状態では、
プロセスモニタで「httpd」でフィルタすると何も表示されません。
※起動していない。
Apacheの起動
では「Web共有」を有効化します。
チェックボックスを有効化するだけで「Web共有」が有効になり、
Apacheが起動します。
「Web共有」が有効になると右側には、
「パーソナルWebサイト」「Webサイト」情報が表示されます。
それぞれ、自分の端末のみで有効なWebサイトと、
他の端末向けに公開しているWebサイトの2つが有効になります。
「Web共有」が有効になるとプロセスモニタでは、
「httpd」プロセスが表示されるようになります。
Apacheが起動していることが分かります。
パーソナルWebサイト
パーソナルWebサイトは、自分だけが見られるサイトを作成する為のものです。
表示されているURLをクリックすると、
初期の状態では、エラー表示(権限なし)が表示されることと思います。
これはまだ「httpd.conf」に設定がされていない為です。
ただサーバーは起動していることが、水平線の下部の表示で分かります。
また表示されているボタン
「パーソナルWebサイトフォルダを開く…」をクリックすると、
パーソナルWebサイトの公開ディレクトリのフォルダが開きます。
httpd.conf設定は別途必要ですが、
ここにhtmlなどのWebコンテンツを配置して、サイトを作っていきます。
Webサイト(共有)
WebサイトはこのMacで外部(またはLAN内)の別の端末に、
サイトを公開する目的で作成する為のものです。
表示されているURLをクリックすると、
Aapcheの初期動作確認画面「It works!」が表示されます。
また表示されているボタン
「コンピュータのWebサイトフォルダを開く…」をクリックすると、
Webサイトの公開ディレクトリのフォルダが開きます。
これがApacheで一般的な「DocumentRoot」フォルダになっています。
OSX10.7付属のApacheでは以下のパスが初期の公開ディレクトリです。
「/Library/WebServer/Documents」
このように、Web共有をONにしただけでは、
まだWebサイトとしては空の状態ではありますが、
既にインストールされているApacheをワンクリックで起動・停止をすることができます。
この標準Apacheはどこで、どの設定ファイルで動いてる?
最初の疑問はこれでした。
最初から容易されていると言うのはともかく、
環境設定からのWEB共有以外に特に情報がありません。
でも、ちゃんと調べる方法はあります。
標準Apacheの「httpd.conf」の場所さえ分かれば、通常のApacheと変わらず利用できます。
※システムに組み込まれていることから、標準Apacheを転用されることはお勧めしません。
※システムによる「Web共有」以外でこのApacheを利用していないという保証がない為です。(不明確である)
※開発、テストなどを目的としたApacheは別で新規インストールされることをお勧めします。
それでも、既にインストールされているApacheの環境を、
最初に知っておくことは、新たにインストールするApacheとの共存には大切なことです。
万が一にも同じ「httpd.conf」を参照してしまうことがあったりすれば非常に面倒ですし、
共存には標準Apacheの「httpd.conf」設定を調整する必要も出てきます。
MacOSX10.7(Lion)上のバンドルApacheのデフォルトディレクトリ
標準でインストールされているApacheの使用ディレクトリを参考まで記載します。
なお、それぞれの環境によって異なっていると思いますので、httpd.confを参照ください。
標準Apache | MacOSX Lion(10.7.5) |
---|---|
httpd | /usr/sbin/httpd |
httpd.conf | /private/etc/apache2/httpd.conf |
ServerRoot | /usr |
LoadModule | libexec/apache2/ |
DocumentRoot | /Library/WebServer/Documents |
ErrorLog | /private/var/log/apache2/error_log |
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公開日:
最終更新日:2017/02/07