NS(ネームサーバー)変更後に変更が反映されていることを確認する
ドメインを取得してNS(ネームサーバー)の変更やDNSレコードの登録を行ったあと、
そのDNS設定が正しく反映されているか確認する際に「nslookup」があります。
NS(ネームサーバー)の変更を行った後に、
そのドメインで問い合わせをした時に、
上位DNSサーバーがどのNSを参照するようにと返してくるかを確認しておくといいでしょう。
概要
NS(ネームサーバー)変更後に変更が反映されていることを確認する
本投稿の内容は以下の手順を行った後の確認手順としてご紹介しているものです。
ネームサーバーの変更が正常に終了したことに対しての確認を、
(ドメインレジストラよりも)より上位のDNSサーバーに問い合わせて、
変更後に参照すべきとするDNSサーバーのドメインが適切に返ってくるかを確認します。
何故なら、お名前.comで取得したドメインのネームサーバーを、
「01.dnsv.jp/02.dnsv.jp/03.dnsv.jp/04.dnsv.jp」から別のNSに変更した場合、
ドメイン名で問い合わせた際に参照すべきDNSサーバーは、変更後のDNSサーバーになる為、
「お名前.comが管理するNSは参照されない」状態に設定を変更している為です。
gtldのDNSへ問い合わせる
ドメイン名の名前解決では数多くのDNSサーバーが持つDNSレコードを参照しています。
「.com」や「.jp」など後ろの部分から順次解決を行って、
「algorhythnn.com」や「www.algorhythnn.com」などのドメイン名やサブドメイン名の解決をしています。
そこでNSの変更の反映はまず、上位サーバーへ問い合わせて、
ネームサーバーの反映が行われているのかを確認しておきます。
ルートサーバーである「m.gtld-servers.net.」に対して、
「algorhythnn.com.」のDNSレコードから「-type=ns」を指定してNSレコードの値を問い合わせています。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 |
Microsoft Windows [Version 6.3.9600] (c) 2013 Microsoft Corporation. All rights reserved. C:\Users\xxxxx>nslookup -type=ns algorhythnn.com. m.gtld-servers.net. (root) nameserver = j.root-servers.net (root) nameserver = k.root-servers.net (root) nameserver = l.root-servers.net (root) nameserver = m.root-servers.net (root) nameserver = a.root-servers.net (root) nameserver = b.root-servers.net (root) nameserver = c.root-servers.net (root) nameserver = d.root-servers.net (root) nameserver = e.root-servers.net (root) nameserver = f.root-servers.net (root) nameserver = g.root-servers.net (root) nameserver = h.root-servers.net (root) nameserver = i.root-servers.net サーバー: UnKnown Address: 192.55.83.30 algorhythnn.com nameserver = ns1.minibird.jp algorhythnn.com nameserver = ns2.minibird.jp algorhythnn.com nameserver = ns3.minibird.jp C:\Users\xxxxx> |
結果、ネームサーバーとして、以下のように3つが返ってきています。
ns1.minibird.jp
ns2.minibird.jp
ns3.minibird.jp
これはまさに、お名前.comのドメインNaviからネームサーバーの変更を行った値そのものです。
後は、下位DNSの伝播の問題
上位のルートDNSに正しくNSの変更が反映されている状態であれば、
もし、今意図したサイト等にドメイン名でアクセスができない状態にあるなら、
途中でキャッシュされた古いDNS情報を元にして、アクセスをしている可能性があります。
それは「端末(PC)」自体がもつDNSキャッシュの可能性もありますし、
「ルーター」が保持したDNSキャッシュかもしれません。
さらに通信キャリアや接続プロバイダが保持しているDNSキャッシュかもしれません。
そうした途中経過のDNSキャッシュを無視してネットワーク設定で、
直接参照先DNSサーバーを指定して、アクセスを行うのも一つの選択肢です。
外部DNSサーバーで設定の確認
GoogleパブリックDNSで名前解決を試みるには、以下の手順で確認できます。
また、外部サービスでチェックしてもらうのも条件の切り分けには便利です。
自環境の参照DNSサーバーの確認
外部のDNSサーバーが正しく参照していることが確認できて、
それでも意図した表示が得られない場合には、自分の環境を疑うしかありません。
ルーターであれば再起動すれば事足りますので、再起動をしてみるのも一つです。
DNSキャッシュがクリアされて、新しくDNSの参照をしてくれるはずです。
自分のPC(端末)であれば、個別にDNSキャッシュのクリアを行います。
それでもダメな場合、もしWebブラウザにChromeを利用している場合には、
Chrome自体が持っているキャッシュをクリアします。(てか、持つな)
大抵、私の場合、このChromeのキャッシュが悪さしていることが多いのでこの処理で解決します。
どうでしょう?うまく意図した表示が得られていればいいのですが。
(参考)DNSのルートサーバは世界に13個 – フルスタックエンジニアを目指して
(参考)インターネット10分講座:DNSルートサーバ – JPNIC
当サイト内のコンテンツおよび画像を含むすべてにおいて、管理人アルゴリズンが著作権を保持しております。
当サイトでご紹介しております写真等につきましては著作権の放棄はしませんが、
ライセンスフリーでご利用いただいて構いません。
コンテンツを有益であると感じていただけましたら非常に光栄です。
ありがとうございます。
サイト内コンテンツを引用される際には、出典元として当サイト(個別記事)へのリンクをお願いいたします。
申し訳ございませんが、無断転載、複製をお断りさせて頂いております。
公開日: