UpdraftPlusでバックアップからのリストア(復元・GoogleDrive)
UpdraftPlusはWordPressのデータベース・ファイルのバックアップを、
様々なストレージに行う事ができるWordPressプラグインです。
UpdraftPlusでバックアップしたGoogleDriveにあるファイルから、
新しいWordPressデータベースへのリストア(復元)を行う流れをご紹介します。
本記事ではインストールとGoogleDrive連携、バックアップが済んでいる前提で進めます。
概要
UpdraftPlusでバックアップからのリストア(復元・GoogleDrive)
今回「UpdraftPlus」プラグインをインストールして、
「GoogleDrive」へバックアップを行っていたサイトが何らかの障害で、
データベースのデータすべてが失われたことを想定してリストアを行います。
復元時にGoogleDriveを介さない(ファイルをダウンロードしてアップロードする)方法は、
以下でご紹介しています。
ここでは復元処理もそのままGoogleDriveから取得させる方法を行います。
細かな部分は上記リンクと同じですので割愛しますが、
WordPressにサイトを構築し、投稿を公開した状態から、
「UpdraftPlus」でバックアップしたファイルが「GoogleDrive」に保存されています。
そこからWordPressのデータベーステーブルをすべて削除し、
WordPressの新規インストールを行ったサラの状態からの復元を行います。
以下が、悲しくもデータベースが飛んだ(とする)WordPressです。
今回はデータベースのみが飛んで消えた設定ですが、
ファイルもすべて失ったような時は、別途「UpdraftPlus」プラグインは導入します。
「UpdraftPlus」プラグインを有効化し、設定画面を開きます。
GoogleDriveとUpdraftPlusの連携を有効化
復元云々の前に、まずGoogleDriveとの接続を最初に行います。
「設定」タブで表示される各種サービスのボタンから「GoogleDrive」をクリックし、
青色反転させて選択状態にします。
そのままページをスクロールして「変更の保存」を行います。
するとポップアップダイアログが表示されます。
You have selected a remote storage option which has an authorization step to complete:
Follow this link to authorize access to your Google Drive account (you will not able to back up to Google Drive without it).
Google翻訳:完了するための承認ステップがあるリモートストレージオプションを選択しました:このリンクをたどって、Googleドライブアカウントへのアクセスを許可します(Googleドライブを使用せずにGoogleドライブにバックアップすることはできません)。
指示の通り、リンクをクリックします。
Googleのアカウントにログイン、又はアカウントを選択し、
「UpdraftPlus」にGoogleDriveへのアクセス権を許可します。
「UpdraftPlus」のサイトが開き連携の最終ステップの「Complete setup」をクリックします。
プラグインの画面に戻ります。
認証が正しく行えた場合は「成功:…」のメッセージが表示されます。
GoogleDriveからの復元ファイルを特定
では、プラグインの「バックアップ済み」タブを選択し、
バックアップ元に指定するファイルを確認しますが、
まだこの段階では最終バックアップでレンタルサーバー上に残っているSQLファイルのみが、
リストに表示されているだけの状態になっています。
「リモートストレージをスキャン」をクリックすると、
連携済みサービス(GoogleDrive)のバックアップファイルをチェックします。
このように2つのバックアップセットが表示されました。
複数サイトから同一フォルダへのバックアップ弊害
が・・・これはかなり大きなトラップです。
何故なら、このテストサイトは1回しかバックアップをしていないのです。
GoogleDrive側のデータを確認します。
2セット分のバックアップが保存されていますが、
これは別サイト(このサイト)のバックアップが含まれている状態です。
そして同一フォルダにバックアップされたバックアップデータは、
すべてこのリストに表示されてしまい、ドメイン等で表示をしないといった処理はありません。
有料プランを利用すると、フォルダ名が変更できるようになります。
であれば、ドメインごとにフォルダ分けができるようになりますが、
無料ではこの状態は、複数サイト運用では避けられないという感じです。
注意しないと、別サイトのデータで復旧してしまう致命的なミスをします。
またSSL化されたサイトのファイル名にはドメインが含まれません。
このテストに利用したサイトは既にSSL化が済んでいる為か、
バックアップファイル自体のファイル名などにもドメイン名が含まれず、
「_SSL_」という文字が含まれたファイル名になっています。
ファイル名途中の「_SSL_」部分は、非SSLサイトであれば、
ドメイン名が入り「_rensrvcom_」のようになるのですが、
SSL化済みのサイトでは皆「_SSL_」になってしまうようです。
※ドメイン名なら便利なのに・・・厳密にセキュアな感じにしないで。。。
この2点から、複数のSSLサイトからGoogleDriveの同一フォルダへ、
「UpdraftPlus」からバックアップを行うと、
ファイルを見ただけではどこのサイトのバックアップなのか判断が付かなくなります。
どのファイルが当該ドメインのバックアップファイルか判断する
では、どこで判断するか?という点ですが、まずファイル名と時間で判断する方法があります。
ただこの場合、このサイトがいつ最終バックアップなのかが分からないと意味がありません。
リストの表示とGoogleDriveのファイルのマッチングができるだけです。
※ファイルを開いて中身を確認すればわかるでしょう。(SQLファイルの記述)
ただ今回は、
「ファイルストレージの障害ではなかった為、レンタルサーバー上のファイルは失わなかった」
という設定ですが、
この場合「UpdraftPlus」の管理用ログファイルなどが「/wp-content/updraft」に残されています。
おそらくはこのファイルを利用して、
画面表示上では「このサイトのバックアップファイルであるか?」が分かるようになっています。
「ログを表示」というボタンが表示されているものがそれです。
ファイル名とサーバー上にログのあるものが一致すると、ログが見れるという事なのでしょう。
どのファイルを復元すべきか分かったところで、
実際に「復元」をクリックして、処理を開始します。
GoogleDriveからの復元の実行
「復元」をクリックするとバックアップファイルから何を復元するかを問われます。
復元したい対象を選択し「復元」をクリックします。
今回新しいテーブルに対してインポートをしようとしていますが、
この場合にはプラグインは「移行」であると判断してしまうようです。
同じサイト、同じサーバーなんですけどね。
通常はオプションを買え。という事ですが「復元」ボタンは有効ですので、
「すみませんねぇ」とつぶやいて、そのまま実行します。
すぐに復元処理が始まり、画面が終了表示になれば復元完了です。
バックアップからのリストア結果の確認
元の新規サイトは上記のようなタイトルのサイトでした。
復元(リストア)が完了したら、サイトの表示を確認します。
トップページも問題なく復元されています。
投稿も問題なく表示され復元されています。
一見、リストア作業までGoogleDriveから直接行うのは、
「ずぼら」な印象がありましたが、実際やってみると、
ファイル名を見ただけではどこのサイトのバックアップかが分からないものから、
「ログを表示」のボタンを手掛かりに、
このサイト用のバックアップを選択してクリックするだけで復旧が可能になります。
GoogleDriveからファイルをダウンロードして、
FTPでアップロードして・・・とやるより、安全かもしれないなと感じた検証でした。
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